言葉のダイヤグラム

映画と本とその他諸々

『ある職場』と日本社会について考えたこと #9

先日、東京国際映画祭で『ある職場(英題:Company Rtreat)』(監督:舩橋淳)という映画を観た。

 

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これが実話を基にした、日本社会の嫌なところを凝縮したような話で。

 

粗筋を紹介すると、以下。

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セクハラ被害にあった若い女性を慰めるために、会社の保養所にきた一団が巻き起こす議論を淡々と追いつつ、日本が抱えるジェンダーの問題を映し出す...

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いま日本が抱える問題がビシビシ伝わってくる内容で、出てくる俳優さんたちが無名の人だからこそ余計なノイズがなく、伝えたいことがストレートに伝わってきた。

 

言うまでもなく男性中心社会の問題が真ん中にあるんだけど、それ以外にも最近浮き彫りになってきたアウティングの問題とか色々入っていて。

自分はこの問題にどう接していけば良いのだろうかと真剣に考えざるを得なかったし、知らず知らずのうちに自分も加害者側になってないかと顧みるきっかけに。

 

内容が内容なだし有名な俳優が出ているわけじゃないから、広く沢山の人の目には触れないかもしれないけど、一般公開されて1人でも多くの人の目に留まって欲しいと願っている。