言葉のダイヤグラム

映画と本とその他諸々

映画

『本気のしるし 劇場版』から受けた衝撃 #12

もう3ヶ月前になるけど、深田晃司監督の『本気のしるし 劇場版』を見て、衝撃を受けた。 その衝撃は正直2-3年ぶりのことで、自分の凝り固まった感性が揺さぶられ「もっと色々見たい、感じたい」と思わせてくれる、そんな映画だった。 それは愛をめぐる破滅の…

女優と下北沢と『街の上で』 #11

今泉力哉監督の『街の上で』 公開2日目に観に行ってきた。 いきなり脇道。 元から99%以上1人で映画を観に行っている身からすると、ここ一年の映画館の20時までの開館時間の制限は一見合理的に見えて、むしろそれまでの上映に人が集まってしまっているような.…

『ある職場』と日本社会について考えたこと #9

先日、東京国際映画祭で『ある職場(英題:Company Rtreat)』(監督:舩橋淳)という映画を観た。 これが実話を基にした、日本社会の嫌なところを凝縮したような話で。 粗筋を紹介すると、以下。 ------------------------------------------------------------…

映画鑑賞力と演技力 -『累-かさね-』のこと- #6

つい最近、Twitterのほんの端っこの方で「映画鑑賞力」なるものが話題になった。 なんでも『アントマン&ワスプ』を「アクション最高!メンタル最高!」的な文脈で褒めたところ、「問題児の部分(窃盗など)も含めて勧めないのは《映画鑑賞力》が低い」との反論…